9月定例会において、夏野市長が統合庁舎建設に対するたたき台として提案されたA案・B案について、市民の皆さんからご質問のメールをいただきました。
ここに私の返事を記載させていただき現時点での状況報告といたします!
平成22年10月22日受送信記録
メールをいただきありがとうございます。
さて、庁舎問題についてのご指摘ですが、9月定例会での当局提案(A案、B案の選択)を受けて議会内(私の語られるのは特には会派内ですが)でも勉強会や当局サイドとの意見交換がなされている最中です。
当然このことについては、会派内においても議員一人ひとりの考えが(去年の選挙での発言やこれまでの地域感情などから)違っているので、結果の一本化は難しいと思われます。
そうなれば、これから(来月中には)市民の皆さんにも当局の考えに対する議員個々人の意見などがわかる形での質疑状況の場を設けて、両案に対する議会としての協議がされるものと考えております。
さてそこで、私の庁舎問題に対する考え方についてのご質問についてですが、昨年の市議会選挙戦のときにも選挙に臨む候補者(但し、大選挙区制となりましたが選挙期間中(後援会活動も含めて)私の意見を聞いていただくことができた市民の皆さんは、当然大門地区の人が主流でしたので地域的偏りがあったかもしれませんが)としてお話をさせていただいた時から、統合庁舎の必要性は認めるものの、庁舎建設(ハード面)ということについては極力お金(建設以降の負担も含めて)の掛からない状況で、住民に対する行政サービスをいかに継続できるか(消極的かもしれませんが、負担は軽くサービスは厚くという風には考えていません)といったソフト面の整備について重要視するべきだ。・・・etc。という風に述べておりまして、現在でもその考えに変わりはございません。
こうしたことから考え今回の当局提案でA案かB案かということになれば、既存敷地を活用するという基本的事項からすればA案と言う風になるのですが、南北庁舎および布目庁舎と言う分割案におけるハード面の整備が妥当なのか(布目は耐震済みですが)、また、北庁舎が新湊地区の既存市街地の活性化維持にどれだけ効力が発揮できるのか・・・etc。検討すべき事項も多いと思います。
今、私が感じている風向き(会派内の・議会内の状況)は、どちらかといえばこれまで当局(分家市政も含めて)が主力としていた市内中心部に新しい庁舎建設・・・といったB案賛成の人が多いのではないかと思いますが、(合併前からの状況を考えた場合、苦労した面もあるので【特に関係した議員の皆さんは感じ方が強いかも】)資料として示された負担額以外にも増えるであろう周辺整備についての財政負担(どこで、どのような物を目指すかによって全く違ってきますが)や、中心とはどこを示して決めるのか(現時点では、B案決定後当局に提示させれば・・と考えている方が多いのでは?)といったことに議会としてどう責任を持てるのか。・・・といったことなどについてもっと話をすべきだと思います。【こちらから振っても、B案を決めてからの協議・・・みたいに話をさせるので)
そして何より、なぜ、夏野市政になった当局がA案を提示してきたのか(このことについて触れる方が少ないので、特に感じます。【現在の日本全体の財政を含む全体の将来状況を考えれば、住民の皆さんにとって基礎的自治体が何を目指すべきなのか・・・という基本的事項。】庁舎を新しくして、富山第3の市にふさわしい市街地を形成するのは理想ですが、そこへ来る企業や住宅が市街地を形成するには最低限20年〜30年ほどかかるでしょうし、どこから企業や住民が移ってこられるかといえば市内からの移転の方が多いのではないでしょうか。多少の新規増加は考えられてもバブル期のように市街地が形成されるとは思いません。そうすれば、既存市街地がより埋没する可能性もあるのです。)ということを考えて協議すべきではないかと思います。
Mさんにはメールを通してしか私なりの意見を述べることができませんので、ご指摘の発信について当然検討をしてかなくては・・・と考えております。(実は考えておりました。)
と申しますのは、10月初旬から(9月議会が終わってから)これまでにご支援をいただいた関係自治会の自治会長さんがおられる場などで、このことについて意見を述べさせていただくとともに皆さんの考えもお聞きしたい。という風にお話しさせていただきまして、これまでにもいくつかの場で庁舎問題について意見交換をさせていただいております(現在進行形)ので、そうしたことも含めて発信していきたいと考えております。
ちょっと長く、また、結果について明言(提案通りのA案ではないということで)するという事ではありませんが、私なりの意見としてお聞きいただければ幸いです。
また、ご意見下さい!(但し、返事が若干遅れることがありますのでご容赦ください。)
高橋ひさかず