南郷の里山を考える会「宮新田班」、今年3回目の里山整備事業が13日の午前中に開催されました。
平成26年7月13日(日)
今回の活動には、今年度から「大学生サークル・農村マッチングプロジェクト」として我々の活動に応援を頂いている「富山県立大学『水土里保全研究会』の皆さん13人の参加もあり、いつもより多人数での作業となりました。
今回のメイン活動は前回(6月8日)の作業で、思いの他、雑木が大きく(太く)なっていた活動エリア南斜面(民家に一番近い部分)の不用木の伐採とチップ化作業であり、我々だけの作業人数(この日の地元参加者12名)ではとても追いつかないと考えていた作業内容でしたが、『水土里保全研究会』の皆さんのご協力もあって、予定通り斜面の半分近くのエリア内が明るく見渡せるようになりました。
この日の作業は、草刈り機を使いなれた地元のメンバーがこの日の作業エリアの下草を刈り、下草の無くなったエリア内で以前に伐採した「モウソウ竹」を学生さんたちが手渡しでチップ機まで運んで頂き、チップ機を使いなれた地元のメンバーがチップ機作業を担当する。
また、学生さんたちも機械(草刈り機など)が使えるように・・・。と、比較的広くて平坦なエリアでは我々のメンバーが学生さんたちに草刈機の使い方を指導したりと、それぞれの作業分担を決めて実施されました。
実は私自身、今年で5年目を迎える我々の活動も「地権者の皆さんの理解と協力が得られなければ」ここらあたりで転換期を迎えざるを得ないのかと思っておりましたが、こうした「若い人達」の理解と応援があれば、今後とも引き続き活動を続けていく上での『新しい力』となり得るのではないか(もちろん、地元の我々が中心となってですが)と思えました。
作業前にも現地を見ながら話をしたのですが、昨年チップ化したものが掘り返されたような小穴が見受けられ、明らかに足跡と思われるくぼみが付いていますが、足跡からしてこれはたぶん「カモシカ」がチップ化した小山の中にいる虫を探して掘り返した跡であり、射水市内でも「カモシカ」は元より「イノシシ」の目撃情報も寄せられるようになっていることなどから、こうした民家に近い雑木林では『広く中が見渡せる』ような環境づくりが必要と考えられる事。
さらには、雑木林の中でも永年にわたり放置された「モウソウ竹」の処理に労力がかかり、我々が活動をしているこのエリアでも伐採をしていただいた後の管理(下草刈りから若竹、そして不用木の伐採までを毎年続けていかねばならない現状)が大変な事。・・・等々、休憩時間には高岡農林振興センターの松本さんから「県内における里山保全活動やモウソウ竹林の整備状況など」についての講義も聴かせて頂きました。
この日の天候は最初は曇っていたのですが、休憩後辺りから小雨が降り出し、その影響で斜面から伐採した小竹や雑木の葉が濡れ出した影響で、チップ機が詰まり出しまして最後に少しばかりチップに出来ない部分が残りましたが、総勢25名(雨にも濡れて)汗だくの作業終了となりました。
「富山県立大学『水土里保全研究会』の皆さん、ありがとうございました。
雨にぬれて「風邪ひかはらんだか?」心配ではありましたが、また、残りの半分は9月の作業(8月は暑く、熱中症の事もあり作業予定はしておりません)と云う事で『よろしくお願いします』!