5年の年月と総事業費14億円をかけた雨水ポンプ場が完成しました。 大門・大島地区内の雨水幹線整備事業に関しましては、今年度から事業実施されることになりました。
平成25年4月26日(金)
平成20年3月に事業認可を取得し、鋭意工事が進められてきた片口雨水ポンプ場が完成し、このほどめでたく式典が開催されました。
富山新港に面した片口地区北部にある雨水ポンプ場は、地区内の宅地化の進行や周辺地区への工場立地、加えて最近のゲリラ豪雨による降水量の増加などにより、旧施設の排水ポンプでは容量が不足がちになることが懸念されていたこと等から、平成20年3月に事業認可を取得し、実施設計業務の委託・契約をし、同21年3月から土木工事着手、同22年9月から建築工事着手、同24年8月から新設ポンプ稼働をし、今年3月の竣工を迎えたとのことです。
施設概要については建築建屋が鉄筋コンクリート造2階建(設備建屋のため通常時より階高が高いので、津波などの災害時には避難建屋となります。)で、4基のポンプ(内1基は既存ポンプ使用)が装備されており、計画ポンプ能力9.8㎥ / 毎秒(降雨52.1mm / 毎時)で、3.3kwの太陽光発電設備もあり、予定されている排水区の面積は92.2haとなるそうです。
射水市の雨水整備事業としては、今回の片口ポンプ場の完成に続き、今年度から海老江雨水ポンプ場の整備にも着手することになっております。
ところで雨水整備事業と云えば、大門地区においては特に二口地区(二口自治会内)のゲリラ豪雨時における浸水被害対策に関して、これまでにもいろいろご意見をうかがってきた経過がありますが、一作年度の雨水対策基本計画を受け昨年度内に大門・大島地区内の雨水幹線整備事業の基本計画が策定され、今年度から事業実施されることになりました。
旧大門町では市道二口1号線沿いに和田川までの排水路整備をし、対象地区の雨水対策をする予定にしておりましたが、最近のゲリラ豪雨の降雨量は想定以上に多く、市町村合併後における旧大島町との行政区割りもなくなったことなどから、都市計画道路東老田高岡線(通称6号線)に沿って雨水幹線を整備し、大門・大島地内の対象地区面積59.6haにおける4カ所の浸水被害の解消を図るものです。
平成24年度に事業認可の取得が行われ、都市計画道路東老田高岡線(通称6号線)沿いに2,000〜2,200mmの管を延長距離1,100mにわたって敷設し、和田川に自然排水する計画で予定されておりますが、担当課より現状(予定)説明を受けた場において、平成14年の台風(確か23号)時において和田川からのバックウォーター被害を受けた経験から、庄川および和田川からのバックウォーターが考えられる場合は放流口の水門を閉鎖し、ポンプ圧送による強制排水ができるような計画にするような検討も必要ではないかとの私なりの意見も付け加えさせていただきました。
この大門・大島地区内の雨水幹線整備事業に関しても事業期間は約5か年、総工事費は10億程(詳細は現在検討中であり、付加設備によって多少の変更あり)になるとのことではありますが、早期の完成を目指して鋭位事業整備が行われるよう注視していきたいと思います。