
平成21年5月20日〜22日
今年の福祉病院常任委員会視察として、北海道 砂川市立病院を尋ねました。
砂川市立病院は札幌と旭川の中間、中空知(なかそらち)地域の中核センター病院として、地域完結型衣料の中心的病院です。
中空知管内には、5市5町あわせて約13万人弱で、そのほとんどが高齢化率30%を超えている現状の地域です。
病院の診療科目は18科目で、病床数が521床(一般408床、精神103床、結核6床、感染症4床)で、入院基本料の施設基準としては、一般・結核病棟で7対1、精神病棟で15対1となっています。
この病院の特出すべき点は、収益的収支において例年、年度純利益をあげている点だと思います。
近年、平成15年度・16年度では100億ほどの病院事業費で、約2億円強の純利益がありましたが、18年度からは医療制度の改定の影響からか、1千万円を下まわる結果となっています。
それでも、黒字経営を行っておられることは素晴らしい状態だと感じました。
このことに関連して、事務局長さんのお話をお聞きして一番感じたことは、局長さんをはじめ病院職員の方については、すべての職員が病院採用の方式をとっておられ、市立病院といえども、その経営感覚自体が民間病院に近いことが、経営状況をはじめとするこの病院の特色ある運営方針を築いているのでは・・・と強く感じました。
但し、現在平成22年秋の開院を目指して、新病院の改築工事(写真参照、奥が現在の病院建物)が始まっておりますが、ますます厳しさを増す財政状況下において、一般会計と5特別会計を合わせて約160億円規模の会計予算の砂川市で、その予算規模に匹敵するような約150億円(平成21年度予算)の病院事業会計(特別会計には入らず、単独会計として病院事業が計上してあります)を運営していかなければならないことは、大変厳しいものがあると感じた視察になりました。