熊本県八代市、大分県中津市、大分県別府市での研修。
平成23年7月12日(火)
今年度の民生病院常任委員会行政視察において、熊本県八代市(人口 134,383人、面積 680.60平方�)で、「新幹線開通に伴う第3セクター『肥薩おれんじ鉄道』について」および「やっちろ認知症応援ネットワークについて」の視察研修をしてきました。
肥薩おれんじ鉄道 : 平成16年3月に九州新幹線の新八代〜鹿児島中央間が先行開業、それに伴いJR鹿児島本線の八代〜川内間が経営分離され、第3セクター「肥薩おれんじ鉄道」として開業した。その設立の経緯や事業概要、活性化に向けた沿線自治体の取組み、今後の課題などについてお聞きした。
私なりの視点から・・・
地域住民の通勤・通学・通院など日常生活に欠かせない交通手段として第3セクター鉄道会社を設立されたが、当初、9年間は黒字経営ができるだろうとの思惑も外れ、平成19年度から23年度までの5カ年の損益は9億2千万円の見込みとなっており、今後、出資者である県市などの負担が増加する見込みとの事。【このことについては、事前にインターネットで調べた時も掲載されていたが、運賃値上げと定期券利用者の減少が相関関係にあるらしい。沿線自治体も活性化に向けていろいろなイベントなどをされているが、現況を打開する具体策が見当たらない様子。なお、JRからの資産譲渡については、当時と現在の新幹線に対する(地元要望を含む)状況は違うものの、簿価63億円の資産を10億円で譲渡を受けた(熊本県から口頭で説明)との事であった。また、新駅の設置に関しては、駅施設だけではあるが1駅:6,000万円程かかったとの事でした。
平成23年7月13日(水)
行政視察二日目、大分県中津市(人口 85,741人、面積 491.09平方�)で、「中津市民病院の概要について」の視察研修をしてきました。
中津市は北九州市へは約55km、別府市へは約60kmの海沿いの市です。
中津市民病院の医療圏域としては福岡県豊前・京築、大分県北部の24万人医療圏を担う病院です。中津市市民病院の特色として、常勤医師35名中8名の小児科医をかかえておられることからわかるように、1年365日、24時間体制で小児科救急医療に取り組んでおられます。
私なりの視点から・・・
休日・夜間救急患者統計においても、約7割が小児科関連であり、24年度開設予定で現在建設中の新病院においても、24万人医療圏全体で市民病院の小児救急医療(センター)を支える体制であるとか。今年度から、産婦人科医も3人(+非常勤1)となり、こうした連携も可能とか?
1日平均の外来患者数が300人前後なのに比べ、入院患者数が200人前後と、射水市では考えられない状況。【このことについては、地域医療との連携と云うことも大いに関係していおり、紹介率が39.6%、逆紹介率が50.5%と云うことからも、この圏域内にはこうした総合病院が少なく(もしかするとここだけかも?)地域のかかりつけ医からの紹介で入院をされ、退院後はまた近くの医院に戻られるケースが多いのでは…】
新病院が建設されている現在、総合病院化の推進と云うことから、脳神経外科医および整形外科医の確保が課題であるとのことでした。
経営健全化の取組みで一番に取組まれたことは、職員の意識改革であるとか…?