平成26年11月5日(水)
糸満市は那覇空港からは小禄バイパス、豊見城道路と続く国道331号線を使って約20分で市役所までいける、沖縄本島の最南端に位置する人口約6万人の市です。
「海人」を何と呼ぶか?
一般的には「あま」と言い、海に潜って貝類や海藻を採集する漁を職業とする
人の事で、古くは漁師全般を指していた(Wikipedia)とのことであ
りますが、沖縄では「海人」を「うみんちゅ」と呼び、方言の直訳で「海の人」
となり、漁業など海の仕事に従事している人を指しているとのことです。
糸満市が「海人(うみんちゅ)」発祥の地と言われており、市では水産分野を
所管する課の名前を「海人課(うみんちゅか)」とされているそうです。
事前にいくつかの質問項目を提示しておりましたので、それにお答え頂くとい
った形式で説明を頂きました。
【質問】「全国豊かな海づくり大会」の主催は県だと思うが、メイン会場の所在市としての関わり方について?
【回答】式典行事、放流・歓迎行事については、全て県の実行委員会が行っている。
市は式典会場の使用許可を与えただけで、市の負担金などもない。
関連行事については、南部地区推進協議会(糸満市を含む関係15市町村の関係団体で構成されている)が主催者となり、組織内の15市町村に負担金を割り当て、県の実行委員会を共催者とした。
【質問】大会の前年や当年の市の組織をどのようにされたのか?
【回答】前年度当初(平成23年4月)に担当副参事ポスト(1名)を新設すると共に、担当職員(1名)を県に派遣。
臨時職員1名を事務補助員として増員。(23年5月)
24年に入り、臨時職員を3名に増員。
24年度から職員を3名増員。
臨時職員3名の内、1名は事務補助員。残り2名をキャラバン隊員と する。
キャラバン隊長を別途委託。(公募であったが、職業的適任者応募あり)
【質問】関連行事における糸満市の関わりについて
【回答】関連行事は、企画展示、体験コーナー、飲食・物販、ステージ・イベントの4コーナーで構成。
関連行事では、糸満市(南部市町村)の水産、物産、芸能などを県内 外来場者やテレビ放映で伝えられ、大会終了後には関係者や市民の方から「素晴らしかった」との声を聞きく事ができ、主体性が十分発揮できたと感じている。
【質問】大会を迎えるまでの事前PR活動や気運の醸成のための事前の環境整備についての取り組みは?
【回答】平成24年度に入りキャラバン隊を結成し、小中学校、幼稚園、保育所、市町村、テレビ・ラジオ局、各種イベントなど210カ所を訪問。
学校名を表示したプランター約4,500鉢を小中学校で育成してもらい沿道修景した。
実施本部の役員として基本的に全職員を配置。
関連行事の舞台に多くの市民を出演させると共に、糸満市物産展フェアーを共同開催させて、企業の出店展を促した。
【質問】大会開催の効果は?
【回答】市としては、大会を通じて幾度となく糸満市をPRしていく事が出来たと思う。
特に、放流歓迎行事においては、両陛下ご臨席のもと「糸満ハーレー」を披露し、全国中継によりPRできたことは多くな成果だったと思う。
何よりも、市民の多くの方に関わって頂き、来訪者を心より歓迎し、祭りを楽しんで頂けた事が良かったと思います。
等など、という事でありましたが、最終的には『地元(糸満市及び南部地区推
進協議会)が盛り上がらない事には、大会全体が盛り上がらない』という事だ
ったと感じております。