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01 視察・研修報告(67)
02 射水市議会報告(46)
03 市政報告会(32)
04 後援会活動(28)
05 私の関心事(50)
06 スポーツ(少年団)(43)
07 ひとりごと(110)
08 南郷の里山を考える会(39)
09 平成25年11月選挙(15)
10 平成29年11月選挙(1)
11 令和3年11月選挙(8)

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2020-02-19 14:25:17
□令和2年 自民党新政会研修活動 PART 2
2020-02-19 14:21:29
□令和2年 自民党新政会研修活動 PART 1
2020-02-15 10:23:24
□射水市「成人式」2020
2020-02-14 10:21:10
□射水市 消防出初式(2020)
2020-02-13 10:19:19
□市政功労者表彰式
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2016-08-30 08:57:05
要請・陳情活動の内容:「リオデジャネイロオリンピックにおけるジカ熱への対応策について」
平成28年4月11日(月)

文部科学省 堂故政務官室
堂故 茂 文部科学大臣政務官
              政務官秘書官  菅谷 匠 氏

要請・陳情活動の内容:「リオデジャネイロオリンピックにおけるジカ熱への対応策について」

本市出身の田知本遥選手が、この夏開催のオリンピック柔道競技・女子70kg級への出場が決まり、射水市にとっても大変喜ばしい事であると感じると共に大きな期待を持っている。

と言うのも、田知本選手におかれては4年前のロンドンオリンピックにおいて入賞はしたものの、あの時の「悔しさ」を胸に、日々の練習は元よりオリンピック出場が決まった試合までの一戦一戦に「目の前にある、今やるべき事に全力を尽くされた成果」が、今回の結果(2度目の出場)をもたらしたのではないかと私なりに思うからである。


 ところで、オリンピックが開催されるブラジルでは熱帯シマ蚊による「ジカ熱」が流行しているニュースを聞くにつけ、こうしたオリンピック競技に参加される選手の皆さんへの影響が気になるところである。

 私なりには、こうした心配要素を出来るだけ少なくし、日々の練習の成果を存分に発揮できる環境で競技(試合)に臨んで頂きたいと考え、以前、世界的(特にアフリカ)に話題となった「デング熱」(東京でも流行した事がある)を媒介するとされたヒトスジシマ蚊の忌避効果試験を実証されており、射水市内に本社のある(株)エヌエスブレーンさんに相談をしたところ、既に熱帯シマ蚊の忌避効果試験を実施され、予想以上の効果が検証された事から「ジカ熱」への対応と言う事でJOCやブラジル大使館への報告(訪問や郵送による)はしてあるが、その結果としての返答はまだ届いていないとの事であった。

 堂故政務官に(別件の会合の席で、こうした内容の)話の一部を伝えたところ、高岡市出身のレスリング競技に出場される登坂選手の事もあり、(政務官としての)担当は違うが詳細を知りたいと言う事で、政務官室を訪問し試験成績結果資料などについて説明をし、射水市、富山県、強いて言うなら国を代表する選手の皆さんの不安材料を少しでも軽減する事が出来ないか?要請をしたものである。
2015-11-24 22:12:36
今回の欧州都市行政調査団(海外視察)に参加しての雑感

『やっぱり、日本が最高だ!』と感じた瞬間でした。


先ず、ロンドンまでは「遠かった」が一番。
これまでにも約8時間程のフライトが最長でしたが、今回は約12時間。
でも、最近の飛行機座席(もちろんエコノミーの話ですよ)は以前に比べ、ちょっと(7〜8cmくらいかな)広くなったような気がしているのと、個人モニターで好きなジャンルの画像や音楽などが聞けるので、退屈することが少なくなっていると感じましたが「でも、やっぱり12時間は長かった〜!」

行きも帰りも、1回ずつ「トイレタイム」に合せて軽くストレッチをして、体をほぐしました。
こういう時は、通路側の席が良いですよね〜。(私は行きも返りも、真ん中の座席でしたが)
一回一回「すみません」って言って「立ちって」、言って「座って」では、本当に申し訳なく感じざるを得ないですね。特に窓側の場合は二人にお願いしなくてはいけませんから、大変です「特に僕ら(私です)のような中年には!」



次に、CLAIR(クレア)ロンドン事務所において、嶋 所長さんから「英国並びにスウェーデン・オランダの地方自治制度について」レクチャーを受けましたが、それぞれ日本の制度とは全く違い、その国における行政機構(例えば国、県、市町村といった行政単位の立ち位置と役割、そして、それに関する財源内訳など)の特徴を、訪問前にもう少ししっかりと予習すべきではなかったのかと感じております。

そうしないと、我々がお聞きする質問の主旨が相手側に伝わらない場合が多くなってしまうのではないか?・・・と、思ったからです。


でも、ヨーロッパの街並みは「いいですよね〜!」 私も学生時代から「建築」を専攻していた関係もあり、今回の自由時間(余りなかったですけど)に『ふらふら』とあちこちを見て回りましたが、ロンドン、ストックホルム、アムステルダム、それぞれの街をもう少し自由に歩ける時間があれば(行政視察だからしょうがないという事で、今度は是非「私的な観光」で)良かったのに・・・って、感じです。

日本に比べ、ごく普通の街並みの中に古い建物が数多く残っているのは、ひとつにはヨーロッパと日本の地殻構造の違いが関係していると思います。

皆さんご存知の通り、日本は中国から日本海までを含むユーラシアプレートの東端に、太平洋プレートとフィリッピン海プレートが潜り込む最前線上に位置することなどから、地震の発生回数や規模も大きいとされますが、今回の視察先であるイギリス、スウェーデン、オランダを含むヨーロッパ全土は、今述べました中国から続く大陸プレートの西側に位置し、端部ではない国が多い事等から、地震自体の発生も少なく、今回の訪問先である3カ国あたりでは、もし「地震」があっても最大震度は「3」程度であろうと考えられております。(私自身、建築の中でも構造を専攻しておりましたので、こういう分野は・・・。)

そうしたことから、昔からのレンガや石を多く使った建物が数多く残り、現代的構造の建物と混在した「日本では考えにくい街並み」が多く見受けられるのだと思います。

それともう一つは、日本では「新しい建物(住宅を含めて)」(俗に言う新築)を好む傾向がありますが、ヨーロッパでは「古い建物(住宅を含めて)」に対する価値観が高く、そういった建物を「持ちたい」、に「住みたい」と考える方が多いそうです。

また、特に私がスカンセンで感じた「子どもたちに昔の生活(様式)やこの国の自然(豊かな事や厳しい事)」を肌で感じさせる(親が子へ伝える)様な「想い」を大切にしているのではないか。・・・と、思います。

強いて挙げるなら、こうした理由などから特にヨーロッパで、は古い建物が数多く残っている街並みがごく普通に見受けられるのだと感じております。

回の視察先では、公式訪問したオランダ・ハウテン市は「自転車を中心にした街づくり」で有名な都市だったのですが、ロンドン、ストックホルム、アムステルダムなどにおいても『自転車』に乗った人たちを、本当に数多く見受けました。

また、ストックホルムやアムステルダムではほとんどの道路に「自転車道」があり、交通手段としてばかりでなく、市民の皆さんの生活の一部(健康面での関係もあるのかも?)としての重要性を再認識した次第です。

こういった事も、古い建物と一緒ですがヨーロッパらしい風景だと感じております。



また、ストックホルムではこちらより緯度が高い事もあり、木々の葉も落ち始めているものが見受けられるような、ちょっと肌寒さを感じる季節だったのですが、ちょっとした小雨の中でも走っておられる方の姿をあちこちで見受けました。

健康面の事は元より、緯度が高く日照時間の時間差が大きい(夏は、沈まぬ太陽「ミッドナイト・サン」 冬は、昇らぬ太陽「ポーラー・ナイト」)スウェーデンでは、太陽の日差しがある夏場での「日光浴や海水浴」を大切(楽しみに)にする風習があるらしいのですが、厳しい冬が訪れる前の体力作りとストレス解消法として「走っている人」が多いのか?・・・と、感じた次第です。

ストックホルムでの余談となりますが、スウェーデンの方の平均身長は、男性が182cm、女性が169cmだそうです。
ただし、男性の体重が以前に比べ約10kgほど減ったのだそうです。

・・・と云う事も関係しているのか、
スカンセン野外博物館での出来事ですが、場内を回る前に「トイレへ」となりまして入りましたら、男性用の小便器の高さが高いので「皆さんびっくり」。
子ども用の高さが日本で云う大人用の高さくらいでした。

また、ホテルの浴槽も大きく(日本では基本最大容量400Lでして、大きくなれば、浅くなります)、私が横になっても十分の長さがあった(まだ余裕があった)くらいでして、ここでも体格の違いを実感した次第です。



海外では日本と違い「スリや置き引きに注意して下さい」と、よく言われておりますが、私も大英博物館でショルダーバッグのチャックが半分開けられました(この中には貴重品類は一切入れておりませんが)が、被害はありませんでした。
というより、展示室を回っている時「胡散臭い」二人連れが後ろに回ってくるのを感じ取っておりまして、それと(ごそごそと)感じた時にくるりと後ろを向いて「For something!(何か用?)」と言ってやったので、すぐさま向こうへ退散していきましたが、私がよほど「間抜け面」に見えたのでしょうか?

でも、今回の訪問団の一部の方も「防ぎようのない盗難被害」に合われた事があったことから、あらためて日本との『治安の違い』を感じた事も事実です。



今回の視察先で予定外に「嬉しかった事」と言えば、

ストックホルムで『ノーベル博物館やノーベル賞授賞式の晩さん会が開かれる「青の間」や舞踏会が開かれる「黄金の間」がある市庁舎』を「タイミングよく」訪問することが出来た事だったと思います。

この「タイミング」というのは、ちょうど今度の視察に向かう前の7日に、スウェーデン王立科学アカデミーが『2014年のノーベル物理学賞に関して名城大(名古屋 市)の赤崎勇終身教授(85)、名古屋大の天野浩教授(54)、米カリフォルニア大サンタ バーバラ校の中村修二教授(60)=米国籍=の3氏に贈る』と発表 されたからです。

実は、私は赤崎先生がおられる「名城大学」の卒業生でして、今回の授賞発表を聞いて、いつものように「日本人の方が受賞」・・・と、して喜ぶだけでなく『名城大学の赤崎先生』が受賞者の一人と聞いて、「これまでにない喜びと感動」を受けた、まさしくこの「タイミング」だったのです。

ノーベル博物館では既にこのお三方の紹介パネルも展示してあり、ここでしか買えない「ノーベル賞メダルのチョコ」の購入とともに、パネル前での記念撮影をして来ました。



無事、羽田空港に着き、国際線ターミナルから国内線ターミナルに移動し、富山へ向かう待合時間に(富山での到着時間が7時を回ることから)「軽く軽食でも」という事で、隣り合わせの出発ロビーとなった久留米市の市川・後藤の両市議会議員さんと菊議員さんとの4人で食べた「蕎麦とビール」の美味しかった事。

俺には『やっぱり、日本が最高だ!』と感じた瞬間でした。



結びに、帰りのフライト中はあまり眠る事が出来なかったのですが、無事怪我もなく帰って来れた事を喜ぶ【この件に関しましたは、今回の視察に同行頂いた「全国市議会議長会」の篠田さん、「近畿日本ツーリスト」の久保田さん、新宅さんに感謝申し上げる次第です。】とともに『今、こうして自分なりのレポートをまとめるにあたり、多くの団員の皆さんと一緒に貴重な体験をさせて頂いた。』と、あらためて感じており、これからの議員活動において「今回の経験」を元にして市政発展のために活かしたいとの想いです。
2015-11-24 22:09:11
公式訪問以外の調査活動について
今回の行政調査団の活動では、3市議会への公式訪問の他に、(財)自治体国際化協会ロンドン事務所とスカンセン野外博物館、そしてアムステルダムの有機農業センターへも調査活動に行っております。

(財)自治体国際化協会ロンドン事務所を訪ねて

平成26年10月9日(木)

財団法人 自治体国際化協会(Council of Local Authorities for International Relations)略称CLAIR(クレア)が、世界主要7都市に設置している海外事務所の一つであるロンドン事務所において、嶋 一哉 所長さんから「英国並びにスウェーデン・オランダの地方自治制度について、および今後の調査事項についてのレクチャーをお聞きした。

ロンドン事務所では、イギリスの他アイルランド、オランダ、ドイツ、オーストリア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドを所管し、主に日本の地方公共団体関係者の海外活動への支援や海外と日本の地方公共団体間の国際的交流の推進を図ると共に、所管各国の地方自治への取り組みに関する調査研究活動や我が国の地方自治制度などに関する情報の海外の地方自治関係者への提供などを行っておられるそうです。

嶋 所長さんからは、それぞれの国の一般事情(面積や人口、源義や宗教などについて)や政治体制、国の現状、そしてその国の地方自治の特徴などについてお聞きしたのですが、それぞれ千差万別でありまして『資料を見ていてもわかりづらい』と感じたのが私の本音です。

と、いう事は『日本の政治制度や法律を並べても(ある意味で、全く違うのだから)無意味であり、それぞれの国(市)で行われている政策自体に出来るだけストレートな質問をしないと、お互い意が通じないのであろう。』・・・と、感じた次第です。

また、この機会とばかりに「ヨーロッパ諸国における人口対策(特に少子化対策)」に関して質問をしてみたのですが、どうも所長の専門分野以外らしく・・・?それぞれの市での調査、という事になりました。

スカンセン野外博物館を訪ねて

  平成26年10月12日(日)

スカンセンは世界最初の野外博物館と言われており、スウェーデンの全国各地から移築された様々な時代の特徴ある代表的な家屋や農場を見学することが出来たり、飼育されているものから野生のものまで、スウェーデンに生きる動物たちに出会う事が出来るそうです。

私たちが訪れた時も、大鹿のいる柵の中にはリスがいて、地面に落ちた木の実を拾ったり、木に登ったりとあちこちに動き回る姿が、すぐそこで(本当に手の届きそうなところで)見る事が出来ました。

この日は、薄曇りで時折小雨がぱらつくような天候でしたが、小さな子どもたちを連れた家族連れの姿をあちこちで見かける事が出来ました。

スカンセンを訪れている家族連れは、次から次へと気ぜわしく施設を回っている様子はなく、この国の歴史や自然そして生活様式などについて親が子に「諭す様に」ゆったりと楽しんでいるかのようで、日本の動物園や博物館とはちょっと違った感じを受けました。

日本との生活感(様式)の違いと言ってしまえば、それまでなのですが?


有機農業センター「Centrum Biologische Landbouw」を訪ねて

平成26年10月15日(水)

アムステルダムの北東部にあるフレボラント州の州都であるレリースタットにある「有機農業センター(Centrum Biologische Landbouw)」は、バイオ生産・有機栽培農業のプロモーション(助長・推進)をし、生産者の支援、技術指導や情報提供を行って、有機栽培農家業の活性化を目指している団体です。

 我々一行を迎え入れてくれたのは農業科学者でボランティアの Albert Ester(アルバート エスタ)氏と、この地における35年有のパイオニア Jon Kmen(ヤン クマン)のお二人。

Ester(エスタ)氏がここの地勢やオランダにおける干拓の歴史から説明が始まり、オランダの農業事情、有機栽培や市場市場についての説明があった後、質問タイムとなりました。

私が特に関心があったのは、オランダではどうやって土地の確保(干拓の仕方)をしたのかという事でしたが、説明によると、オランダ語の国名「ネーデルラント」が「低地の国」を意味するとおり、国土の約25%が海抜0m以下で、最も高い場所でも海抜321m、最も低い場所は海面下6.7mだそうです。(13日のバス内での説明時にもこれと同じような事を聞きましたが)

フレボラント州は20世紀になってからサイデル海(アイセル湖)で、30kmにも及ぶ堤防を築き、海水を抜いて、ドイツから流れ込むライン川の川水を引き込み、塩分の希薄化と土砂の堆積を繰り返して行う「干拓事業」で生まれた新しい土地で、LELYSTAD(レリースタット)は海面下6フィート(約1.8m)のところを干拓して、1957年から街づくりが始まり1980年代から有機栽培農業が始まったとの事でした。

長い年月と多くの人々の労力、そして知恵と豊かな自然がつくり出した街なのだと感じた次第です。

但し、ここで行われている有機栽培農業は、最低限6年サイクル(10年でもOKとの事だったが)で土地利用を行い、収穫後は微生物やバクテリアの力で地力を回復すると云うもので、オランダに比べ狭隘な土地で農業を営んでいる日本の実情からはちょっとかけ離れている気がしております。

質問(他の皆さんの)でも、農業に対する国の補助制度の事や、経営体の状況、土地を肥沃にするための肥料などについて聞かれましたが、環境(農業に対する)の違いばかりが目立ち過ぎた?・・・と、感じた次第です。
2015-11-24 22:04:27
オランダ ハウテン市議会公式訪問

平成26年10月14日(火)


アムステルダムでの滞在先ホテルである「AMSTERDAM ZUID」(アムステルダム ズイド)を朝の8時45分に出発する予定でしたが、ちょっとしたトラブル(後ほど、別記滞在記ででも述べます)が発生し9時頃の出発となりました。

約1時間ほどを掛けて Houten(ハウテン)市に着きましたが、市役所前に車が入れず、あっちから、こっちからと車が回ってみますが、横付けになりません。ちょっと離れた駐車場脇にバスを止めて、徒歩で市役所へ向かいました。

駐車場から市役所までは約100mほどなのですが、住宅(集合住宅)脇や学校?か集会場(学生さんらしき若人が手を振って下さったので)の角を曲がったりして、小道(幅2〜3m)を歩いて市役所前にたどり着きましたが、市役所の正面は玄関前ホールがブロック敷きで歩道(歩道幅は約1.5m)とつながり、次に自転車道(片側1.5mで総幅約3m程かと感じました)、それから分離帯(緑地帯)スペースがあって、その次になぜか曲がりくねった車道(幅は4〜5m程でしょう)という風な街並みなのです。

ハウテン市の研修室(食堂にスクリーンを設置した)のスクリーンには「Welcome in Bicycle Town Houten」(ようこそ、自転車の街ハウテンにと言ったとこでしょう)と映し出されておりました。
ここハウテン市は「自転車を中心にした街づくり」で有名な都市なのです。

「時間まで、コーヒーでも飲んで待ってて下さい。」という事で、皆さんコーヒーを飲みながら適宜座席を確保しているところへ、Kees van Dalen(キース ファン ダーレン)副市長が入ってこられ、歓迎のご挨拶を頂きました。

Dalen(ダーレン)副市長の話では、ハウテンはオランダのほぼ中央に位置する人口5万人にも満たない小さな都市です。

昔から鉄道は通っていましたが、教会の周りに家が建ち、その集落の周りに果樹園が広がっているようなどこにでもある小さな街だったそうです。

第2次世界大戦後の1966年、国の施策として不足する住宅事情を満たすため、この地に6,000〜8,000軒の住宅を建設する計画が立ちあがり、「子どもが車にはねられた」事などをきっかけとして、車を街からはじき出し(と、通訳されました)環境や自然に関する意識づけと交通事故などを考慮した「自転車を中心にした街づくり」が始まったのだそうです。

1970年代の都市計画において繰り返し議論されたのは、幹線道路はあるけれども街の中までには入れず【車の事は後回し】、「効率より住民の安全・環境を中心とした『人と子ども優先の街』づくりを目指す」といった明確なビジョンを議会がもっていた事こそが、この「特色ある街づくり」が成功した大きな理由である。・・との事でした。

Dalen(ダーレン)副市長さんのご都合もあり、これ以降は都市計画担当者の Andre Botermans(アンドレ ボーターマン)さんが、都市の移り変わりの図面や写真などを示しての説明という事になりました。


ここで、再度この街の具体的な状況(本当は図面の方が解りやすいのですが、歴史的経過も含めて)について述べますと、この街(ハウテン)には昔から鉄道が通っており駅もあったのですが、元の街の中心(図には2か所ありましたが)は教会があったところで駅の周辺ではなかったのですが、新しいまちの中心に駅を置き、そこから枝を伸ばす様にして「自転車道」で地区どうしを結んでいったとの事です。

車に関しては、街の外側に大きな外周道路を設け、近くを通る国道と2本の道路でこの外周道路に結び付けましたが、地区から地区へ車で行くには、一旦外周道路に出てから目的の地区入口(基本的に外周道路から1カ所だけの進入路)から中に入るという事になります。

こうした都市計画は、当時国の施策に反していましたが、ハウテン独自のビジョンを大切にしたものであり、実際にこうした街並みが完成するまで25年の歳月がかかったとの事でして、環境(騒音や排気ガス)や健康づくり(高齢者の方や子どもたちの安全という事を含めた)に配慮した街づくりに共感して住むに人も増え、当初(1970年代)4、000人ほどだった人口が1990年代には約30,000人程に増加したのだそうです。

ハウテンでは自転車道路は路面が赤で表示され幅は3.5m(いざという時は自動車も通れるが、自転車優先で双方向通行)という事が昔からの共通事項で、6歳の子供から一人で学校までの自転車通学が可能だそうです。

こういた関係で、車(自家用車)は家の玄関前には止まらず、駐車場に車を止めて家まで歩いて行く事が通常で、我々が市役所前までバスで行けなかったのは「この街においては当然のことだったのだ」と、その時気付いた次第です。

最初の計画区域は北地区と呼ばれ、街の核となる駅を中心として半径2kmほど(自転車で約8分という事らしい)の距離内を基本とした都市計画でしたが、1995年から第2期の市街地拡張が行われ「ハウテン南地区」と呼ばれる街づくりが進行中であるとか?

もちろんここでも「自転車中心のまちづくり」なのですが、大きさは約約4km四方で、端から端まで15分という事が基本だとか?

やはり外周道路(カーブが多いそうで)を持ち、そこでの最高速度は70km / h。
街の外周は防音壁をやめて、外周道路との距離を多くとり地区内の環境を保つよう配慮がされているそうです。

こうした説明があった後、約10分ほどの「Bicycle Town Houten」のビデオを見て、藤井団長からの提案で「これまで質問されていない方優先」という事での質問タイムとなりました。

質問の中では、
 ・緊急時における(例えば、消防車や救急車など)車両の進入は?
 ・車社会といわれる現在、不便さを感じておられる市民はいないのか?
 ・街づくりに関連して、自転車産業はあるのか?
 ・自転車のまちとしての「健康づくり」に関する、具体的事例はあるか?
   等などでした。

余談になりますが、公式訪問が終わりバスに乗り、市役所を出て街の中(外周道路へ出るために)を走っておりましたら、交番がありまして、警官(自転車用の競技ウエアーのような制服にPOLICEと書いてありました)の方が、まさに白黒の自転車に乗って巡回から帰って来られた(のだと思いましたが)ところでした。

「自転車の街づくり社会」では、こうしたことも当然か!と感じた次第です。


【私の感想】
ハウンテン市ばかりでなく、訪問した全ての市に言えることかもしれないが、日本にはない「歴史のつながり」を強く感じられた。

その代表たる想いは、一つひとつの建物の古さだったり、そうした建物が並ぶ街並みだったりするのだが、今回はこの街を築きあげてきた1970年代からの都市計画がDalen(ダーレン)副市長さん曰く、その当時において『明確なビジョンを議会がもっていた事こそが、この「特色ある街づくり」が成功した大きな理由である。』の一言であった。

車社会(富山辺りは特に典型的な)と言われ、その中にどんぶりと浸かっている(浸からざるを得ない)私自身の現状からは、当時のハウテン市議会の皆さんの先見性と大いなる郷土愛を強く感じた一幕であった。

また、施策に共感して集まってこられた市民(今の)の皆さんの想い(感想)を聞く機会があれば良かったなぁ〜!・・と思った。

日本における高齢化社会において、利便性と健康づくりを毎日の生活の中でいかに築きあげていくか。
また、そうした想いの方たちを集約して(理想といえるような)、街(基礎的自治体の中でも、そういった地区)は創れないものか?・・・と、感じた次第です。
2015-11-24 22:00:44
スウェーデン ウプサラ市議会公式訪問

平成26年10月13日(月)


スウェーデンでの滞在先である「PARK INN UPPSARA」  (パーク イン ウプサラ)ホテルの横にあるアパートの前庭のカエデ類の葉は見事に紅葉し、ナナカマドの実も赤く色づいています。

ロンドンに比べさらに緯度が高いせいか、ウプサラの街では街路樹の一部ではもう葉の落ちた木々も見受けられ、「冬の雪が降る前」といったような感じです。

市庁舎までは車で10分もかからないくらいに近く、予定の10時をめがけてホテルを出たのですが、この日は公式訪問後の午後からオランダへ向かって出発することになっておりましたので、ホテルを出るまでの荷物整理に若干の時間を費やしてしまいました。


ウプサラ市庁舎では Stefan Hanna(ステファン ハンナ)副市長さんに出迎えて頂いたのですが、副市長さんは会議室に入ってこられるなり「こんにちは・こんにちは」と声を掛けられての名刺交換を始められたので、皆は一瞬キョトンとしてしまいましたが、実は1990年代にIT関係のビジネスマンとしてアジアを担当され、神戸で暮らしていたことがあるそうで、日本語を話されるのは10何年ぶりとの事でした。

Hanna(ハンナ)副市長さんのご挨拶では、
・ウプサラは東京と京都の混合したような都市である。
・ウプサラはスウェーデン ヴァイキングの本拠地であった。
・ウプサラには昭仁天皇が2回訪れている。
とお話をされ、

現在の人口は約20万人(最近の資料では18万8千人)で、その内の75%が中心市街地に住んでおり(逆にいえば、残りの25%の人たちは郊外に居るという事になる)、面積は首都ストックホルムの約10倍の広さでスウェーデンで4番目に大きな市である。
人口が年々増加している事などから2050年までには現在の75%増となる35万人の人口を予測しているとの事でした。

ウプサラには北欧最古の大学である「ウプサラ大学」があり、市の主力産業である製造業や製薬業などと研究分野において深いつながりがあるが、最近ではIT関係のコンサルタント業が一番成長しており、若い年齢層(学生)の人口の多い事がウプサラの特徴だそうです。

そして、ウプサラ市の政治的課題として2つの問題がある。と述べられ、
その一つは、市の発展に関する新しい産業(アイデア)を地域全体という形で展開していかねばならない事。
そしてもう一つは日本との共通の課題とも言えるが、「高齢化社会」をいかに経済的に支えられるかという事だそうです。

スウェーデンでは1998年から、高齢化社会への対応という事などとも関係して120万人の移民を受け入れてきましたが、日本では東京に居た時においても外国人が少なかったと感じておられ『我々はこの120万人の移民の皆さんと「どうやって融合するか?仕事の創出をどうするか?」といった問題と向き合い「移民の方との統合」を図っている。』・・・との事でした。

副市長さんの時間も限られており、若干の質問をお受けするという事だったので、さっそくと私の視察のメインテーマである「人口問題と少子化対策」について質問をしました。

もちろん前触れ(自己紹介)は英語で、質問自体は通訳の方を通して日本語で行いました。

質問:先ほどの説明において、2050年までに人口が75%増える予測とお聞きし驚いている。

日本では「人口減少社会と少子化対策」という事が問題となっているが、特に福祉政策という事についてはヨーロッパが先進地としての実績を多くもっておられると思っている。
   
その中でも「少子化対策」という事に関して、スウェーデンでは1995年に「男性の育休割当て」に関して法律で定め、西欧での家族政策のモデルとなっているとお聞きするが、そうした国での取組み方に関する意見やそれ以外に市(地方自治体)としての少子化対策などはあるのか?
   
回答:ウプサラ市自体の取り組みはない。
   
ウプサラでは毎年約3,000人の人口が増えているが、そのほとんどが生まれてくる子どもたちと言ってよい。
これは、ウプサラには学生が多く、他市に比べ若い年齢層の比率が高いからだと考えられる。

こうしたことから、児童保育の充実という事が大切だと考えている。

日本の安部首相も「女性にとって仕事と子育ての両立が大事だ」と言っておられるが、そのためには支援スクール(日本で言う保育園?)の充実を図ることが大切だ。


【他の質疑の一部】
質問:農業問題に関して、若者がなかなか育たないが?
回答:ウプサラでは、農業に関係している方(もしくは農業関係の経済指数か?)が1%くらいで、回答にはならないと思う。

質問:説明の中で、新しい産業を地域全体で・・・。とあったが、具体的にはどういった分野の産業を考えておられるのか?
回答:ウプサラには大学や企業が混在しているので、IT(ゲーム)関係や健康産業さらにはソーラーや波浪といったものでの環境(電力)産業などが考えられる。

質問:人口が増え続けているのは都市間競争があっての事か?
回答:表立っての都市間競争だとは思わないが、自然にそういう事になると思う。

ウプサラでは人口の集中化が進みつつあり、そこに比較的裕福なコミューンが出来ているが、経済的に恵まれない地域への支援という事が重要になってくる。  

といったところで、Stefan Hanna(ステファン ハンナ)副市長さんの予定の時間が無くなり、皆で副市長さんを囲んでの記念撮影という事になりました。


記念撮影の後は休憩を挟んで研修会を再開するという事になったのですが、廊下ホールにはコーヒーと段積みになったお菓子が準備されておりまして、このお菓子はこちらの名物らしいのですが、砂糖がまぶしてあるようでして・・・?

私はコーヒーのみ大変おいしく頂きました。


休憩再開後は文書担当主任の Christian Dahimann(クリスチャン ダールマン)氏から説明を頂き、再度6名の方が質問をされました。


【私の感想】
 先ず印象に残ったのは、ウプサラ市の歳出を一般市民の方が買い物をした時
のレシートのような表し方で表現してあった中身で、表現(私が訳した)順に述べると、

1、Skola och Forskola (学校と保育園) 45% 
但しこれを、ハンナ副市長は「子どもたちの教育」と説明されました。
2、Fritid och Kultur  (余暇と文化)   5%
3、infrastruktur Skydd(インフラの保護) 5%
4、Vard och Omsorg (健康と社会ケア)41% 
但しこれを、ハンナ副市長は「高齢者介護」と説明されました。
5、Ovrigt           (その他)     4%
 
totalt:cirka 11 miljarder kronor
合計:約110億クローネ(日本円で約1,628億円、1kr=14.8円で換算)

というもので、いかに教育と福祉関係に重点を置いているか(お金を掛けているか)がわかった。【多分この金額には日本で言う一般会計と特別会計の合算額だと思うが?】

また、ウプサラ市は産業構造や人口問題において大学(学生)とのかかわりが強く感じられ、学園都市というよりは産・学・官(人口ということからすれば+民)連携都市と言った方があっているように思えた。

 ウプサラ市を含めヨーロッパでは人口問題を議論する上で、移民という事に対する感情(思い)が日本とは全く違っていると強く(先のロンドンでもそうだったが)感じた。
【農耕民族と狩猟民族の違いなのだろうか?四方が海で囲われ、江戸時代の鎖国政策の名残とも言うべきなのだろうか?】

我が国においてさらなる少子高齢化が進めば、高齢者社会や産業構造を支える労働力として「外国人労働者」の受け入れという事が当然のように進むのであろう。
歴史の違い(周りの国とにかかわり方が浅い?)などから、ヨーロッパ各国のように人(移民の方も含めて)の受け入れ(交流も含めて)がスムーズに進むのだろうか?・・・と、感じた次第です。
JDM
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