平成28年4月20日(水)
視察先:鳥取県境港市
議会事務局 川端 局長 係長 吉田 光寿 氏
水産課 松本 課長 池渕 氏
鳥取県 水産試験場 宮部 氏 大田 氏
境港管理組合 港湾管理委員会 事務局長 細羽 忠志 氏
総務課課長補佐 丹田 昭浩 氏
調査研究テーマ:「漁港における漁獲量などについて」
射水市(富山湾)での漁法と言えば「定置網漁」と答える人が多いと思うが、堺港での漁法はマアジやマサバ、マイワシやブリ類のまき網漁が主であるとの事。
この他、ハタハタやアカガレイ、マダラ等は沖合底曳き網漁で行われており、定置網漁の割合が本県に比べ低いのが現状。
但し、小型定置網は2012年までは2経営体であったが14年からは4経営体と倍増になっているとの事であった。(資源保護の観点からなのであろうか?)
本市の新湊漁港では今期深刻な不漁に悩まされた。
堺港における今期(2015年)の漁獲量には大きな変化はなかったが、平年に比べ11月に多く漁獲されたのが特徴であったとの事である。
これは島根沖冷水が離岸傾向にあり、沿岸水温が高めに推移したことによるものと推測され、特にブリ漁に関しては能登半島沖合域を通りすぎてしまった結果としての影響があったものと考えられている。
また、堺港でも「ホタルイカ」の水揚げはあるが、加工場設備が無く、主として北陸(業者対応なので、富山県なのかは不明)方面への出荷になるとの事であった。
調査研究テーマ:「クルーズ船の状況について」
堺港は古くから韓国との航路があり、現在も韓国航路(境港〜釜山)が週4便、韓国・ロシア航路(境港〜東海〜ウラジオストック)が週1便、中国航路(境港〜上海)が週1便あり、物流および人流が盛んな港である。
加えて近年、大型クルーズ客船の寄港が急増しており、実績ベースで2010年に年間10回だった寄港回数が、2015年には寄港23回、乗客数19,429人にも達し、2025年での寄港回数目標を年間58回とされている。(うらやましい限りである)
クルーズ客船の寄港が急増した訳は?と言う質問に、やはり船会社や旅行社に対する誘致活動が功を奏しているとの事(担当者は市長ではないとの事)であったが、乗船されている客層に由っての対応が必要だとか?
具体的には、中国系の方は買い物系。
欧米系の方は日本型の観光地(松江城や出雲大社、あだち美術館など)が主流であり、半日以上の行程場所は不人気との事であった。
本市においても、トップセールスによる誘致活動がされているはずではあるが、近年のクルーズ船の大型化に対応できる岸壁の整備などができなければ、受け入れ客船の大きさによる万葉埠頭との差別化を図るべき(もちろん港湾管理者である県との協議を経てではあるが)ではないか?と強く感じた次第です。