議員数を増やせば「若い人や女性の議員」が『出やすくなる』のでしょうか?・・・今、変えるべきは『議会(議員)の質』ではないかと思います。
これまで、後援会総会(令和2年はコロナの影響で中止)や市政報告会などにおいて、私なりの「議員定数及び議会改革」に関する思いを述べておりますが、改めてその一端を記載してみたいと思います。
但し、私は「定年組の新人」を否定するつもりはありません。現代社会における「少子高齢化」の状況下においては「それも有り!」だと思っていますが、市民の皆さんを代表する「議員」で構成する『議会』という事を考えれば、「子育て世代」「働き盛り世代」そして「女性」の代表としての「議員」が(世代交代も含めて)「程よい」割合で構成された『議会としての質』(議員個々の質も含めて)を変えるべきだ!・・・と、思っているのです。
では、この理想の『議会』に近づくためには何が必要か?・・・と、言えば、それは更なる『議会改革』ではないか?・・・という答えが出てくるのではないでしょうか。
議員のなり手不足の要因の一つである「報酬と社会保障(厚生年金)」の問題もさることながら、一番の問題点は「議員」と「市民の皆さん」との「信頼関係の構築」ではないかと思うのです。
議会を構成する「議員」は、有権者の代表という事になりますので「地域性や支持母体・政党」等の違いから、諸課題に対し「いろいろな意見」が出てくるのも当然なことであると思いますが、それぞれの考えを責任をもって発言し、「協議(合議)」を重ね、意見をまとめあげる過程を経て「議会としての判断」に至るものだと思っております。
加えて、そうした過程での有権者(所謂、市民の皆さん)に対する「透明性の確保」をすることで、議会と市民の皆さんとの『信頼関係』を築くことが『議会改革』の最大テーマであり、今の我々(議員)の重要課題である。・・・と、言えるのではないでしょうか?
そういった意味では、昨年の10月に市議会として3回目の「議会報告会」を市内3会場で開催し、82名(3会場合計)の市民の皆さんにご参加いただき、市政や議会活動(今回は議員定数に関するご意見もあり)等などに様々なご意見をお聞きすることができました。
この「議会報告会」は「議会基本条例」の制定を受けて開催するようになったのですが、初回(3年前の)開催時の議長を務めていた私にとりましても、議会と市民の皆さんとの『信頼関係』を築く大切な活動の一つと考え、さらに多くの市民の皆さんに参加して頂けるよう(議員というより議会として)「改善」をしていかなければならないものと考えております。
先ず「議員定数」についてですが、合併から15年が経過し、議員として活動する皆さんが、市勢の状況をある程度「共通認識」できるようになったと思います。
ましてや、射水市は海岸部から丘陵部まで地勢的にも「コンパクト」な地域に約9万3千人が暮らしている状況からして、合併前の旧5市町村の枠組みを超えた(新しい形での)地域感が芽生えても良いのではないかと思います。
但し、それはあくまで、それぞれの地域が歩んできた歴史や伝統・文化を継承していくことが前提で、その地域に住んでおられる住民(市民)にとってプラスになる形態を模索することが重要になる。・・・と、考えます。
具体的に申し上げれば、現在射水市には27地域振興会が活動をされておりますが、人口規模(極端に申し上げれば、地域振興会内の人口が1,000人以下から10,000人超までのひらきがある)や地域性などにおいても違いがあり、地域振興会としての活動は「これまで通り」としても、市民の皆さんが必要とされる行政サービスの要望に「できる限り(均一的に)対応」していくためには、旧の5市町村の枠組みを超えた地域性(例えば、市の福祉計画において7日常生活圏域を、現行の5地域包括支援センターで対応できるか?ということや、少子化に伴う学校の統廃合における「通学区の見直し」などを検討していく場合など)の中における「市民ニーズの把握」をしていくことが重要であり、市民の代表としての「議員」が市(全体)としてのとしての諸課題を協議しながら、それぞれの地域の中で如何に「議員活動」をしていくのか?・・・ということが「問われている」ものと考えます。
もっと現実的に申し上げれば、地域を代表する(と、言われている、考えられている)議員数は、地域でいうところの「大門・大島」で4人程度、射水市全体で(人口規模の違いはあっても、こうした地域枠が4~5地区と考え)15~18人程が「射水市議会」としての『適正規模(議員数)』ではないか?・・・と、(これまでも)述べて来ました。
「議員数をむやみに削減すれば『特に若い人や、女性』の議員が出にくくなる。」との意見があることも十分承知をしておりますが、議員数を増やせばこうした人たちが本当に「出やすくなる」のか?・・・といえば、必ずしもそうではなく、現職有利・定年組の新人ばかりが目立ってくる「要因」になってしまうのではないかと考えます。