
『やっぱり、日本が最高だ!』と感じた瞬間でした。
先ず、ロンドンまでは「遠かった」が一番。
これまでにも約8時間程のフライトが最長でしたが、今回は約12時間。
でも、最近の飛行機座席(もちろんエコノミーの話ですよ)は以前に比べ、ちょっと(7〜8cmくらいかな)広くなったような気がしているのと、個人モニターで好きなジャンルの画像や音楽などが聞けるので、退屈することが少なくなっていると感じましたが「でも、やっぱり12時間は長かった〜!」
行きも帰りも、1回ずつ「トイレタイム」に合せて軽くストレッチをして、体をほぐしました。
こういう時は、通路側の席が良いですよね〜。(私は行きも返りも、真ん中の座席でしたが)
一回一回「すみません」って言って「立ちって」、言って「座って」では、本当に申し訳なく感じざるを得ないですね。特に窓側の場合は二人にお願いしなくてはいけませんから、大変です「特に僕ら(私です)のような中年には!」
次に、CLAIR(クレア)ロンドン事務所において、嶋 所長さんから「英国並びにスウェーデン・オランダの地方自治制度について」レクチャーを受けましたが、それぞれ日本の制度とは全く違い、その国における行政機構(例えば国、県、市町村といった行政単位の立ち位置と役割、そして、それに関する財源内訳など)の特徴を、訪問前にもう少ししっかりと予習すべきではなかったのかと感じております。
そうしないと、我々がお聞きする質問の主旨が相手側に伝わらない場合が多くなってしまうのではないか?・・・と、思ったからです。
でも、ヨーロッパの街並みは「いいですよね〜!」 私も学生時代から「建築」を専攻していた関係もあり、今回の自由時間(余りなかったですけど)に『ふらふら』とあちこちを見て回りましたが、ロンドン、ストックホルム、アムステルダム、それぞれの街をもう少し自由に歩ける時間があれば(行政視察だからしょうがないという事で、今度は是非「私的な観光」で)良かったのに・・・って、感じです。
日本に比べ、ごく普通の街並みの中に古い建物が数多く残っているのは、ひとつにはヨーロッパと日本の地殻構造の違いが関係していると思います。
皆さんご存知の通り、日本は中国から日本海までを含むユーラシアプレートの東端に、太平洋プレートとフィリッピン海プレートが潜り込む最前線上に位置することなどから、地震の発生回数や規模も大きいとされますが、今回の視察先であるイギリス、スウェーデン、オランダを含むヨーロッパ全土は、今述べました中国から続く大陸プレートの西側に位置し、端部ではない国が多い事等から、地震自体の発生も少なく、今回の訪問先である3カ国あたりでは、もし「地震」があっても最大震度は「3」程度であろうと考えられております。(私自身、建築の中でも構造を専攻しておりましたので、こういう分野は・・・。)
そうしたことから、昔からのレンガや石を多く使った建物が数多く残り、現代的構造の建物と混在した「日本では考えにくい街並み」が多く見受けられるのだと思います。
それともう一つは、日本では「新しい建物(住宅を含めて)」(俗に言う新築)を好む傾向がありますが、ヨーロッパでは「古い建物(住宅を含めて)」に対する価値観が高く、そういった建物を「持ちたい」、に「住みたい」と考える方が多いそうです。
また、特に私がスカンセンで感じた「子どもたちに昔の生活(様式)やこの国の自然(豊かな事や厳しい事)」を肌で感じさせる(親が子へ伝える)様な「想い」を大切にしているのではないか。・・・と、思います。
強いて挙げるなら、こうした理由などから特にヨーロッパで、は古い建物が数多く残っている街並みがごく普通に見受けられるのだと感じております。
回の視察先では、公式訪問したオランダ・ハウテン市は「自転車を中心にした街づくり」で有名な都市だったのですが、ロンドン、ストックホルム、アムステルダムなどにおいても『自転車』に乗った人たちを、本当に数多く見受けました。
また、ストックホルムやアムステルダムではほとんどの道路に「自転車道」があり、交通手段としてばかりでなく、市民の皆さんの生活の一部(健康面での関係もあるのかも?)としての重要性を再認識した次第です。
こういった事も、古い建物と一緒ですがヨーロッパらしい風景だと感じております。
また、ストックホルムではこちらより緯度が高い事もあり、木々の葉も落ち始めているものが見受けられるような、ちょっと肌寒さを感じる季節だったのですが、ちょっとした小雨の中でも走っておられる方の姿をあちこちで見受けました。
健康面の事は元より、緯度が高く日照時間の時間差が大きい(夏は、沈まぬ太陽「ミッドナイト・サン」 冬は、昇らぬ太陽「ポーラー・ナイト」)スウェーデンでは、太陽の日差しがある夏場での「日光浴や海水浴」を大切(楽しみに)にする風習があるらしいのですが、厳しい冬が訪れる前の体力作りとストレス解消法として「走っている人」が多いのか?・・・と、感じた次第です。
ストックホルムでの余談となりますが、スウェーデンの方の平均身長は、男性が182cm、女性が169cmだそうです。
ただし、男性の体重が以前に比べ約10kgほど減ったのだそうです。
・・・と云う事も関係しているのか、
スカンセン野外博物館での出来事ですが、場内を回る前に「トイレへ」となりまして入りましたら、男性用の小便器の高さが高いので「皆さんびっくり」。
子ども用の高さが日本で云う大人用の高さくらいでした。
また、ホテルの浴槽も大きく(日本では基本最大容量400Lでして、大きくなれば、浅くなります)、私が横になっても十分の長さがあった(まだ余裕があった)くらいでして、ここでも体格の違いを実感した次第です。
海外では日本と違い「スリや置き引きに注意して下さい」と、よく言われておりますが、私も大英博物館でショルダーバッグのチャックが半分開けられました(この中には貴重品類は一切入れておりませんが)が、被害はありませんでした。
というより、展示室を回っている時「胡散臭い」二人連れが後ろに回ってくるのを感じ取っておりまして、それと(ごそごそと)感じた時にくるりと後ろを向いて「For something!(何か用?)」と言ってやったので、すぐさま向こうへ退散していきましたが、私がよほど「間抜け面」に見えたのでしょうか?
でも、今回の訪問団の一部の方も「防ぎようのない盗難被害」に合われた事があったことから、あらためて日本との『治安の違い』を感じた事も事実です。
今回の視察先で予定外に「嬉しかった事」と言えば、
ストックホルムで『ノーベル博物館やノーベル賞授賞式の晩さん会が開かれる「青の間」や舞踏会が開かれる「黄金の間」がある市庁舎』を「タイミングよく」訪問することが出来た事だったと思います。
この「タイミング」というのは、ちょうど今度の視察に向かう前の7日に、スウェーデン王立科学アカデミーが『2014年のノーベル物理学賞に関して名城大(名古屋 市)の赤崎勇終身教授(85)、名古屋大の天野浩教授(54)、米カリフォルニア大サンタ バーバラ校の中村修二教授(60)=米国籍=の3氏に贈る』と発表 されたからです。
実は、私は赤崎先生がおられる「名城大学」の卒業生でして、今回の授賞発表を聞いて、いつものように「日本人の方が受賞」・・・と、して喜ぶだけでなく『名城大学の赤崎先生』が受賞者の一人と聞いて、「これまでにない喜びと感動」を受けた、まさしくこの「タイミング」だったのです。
ノーベル博物館では既にこのお三方の紹介パネルも展示してあり、ここでしか買えない「ノーベル賞メダルのチョコ」の購入とともに、パネル前での記念撮影をして来ました。
無事、羽田空港に着き、国際線ターミナルから国内線ターミナルに移動し、富山へ向かう待合時間に(富山での到着時間が7時を回ることから)「軽く軽食でも」という事で、隣り合わせの出発ロビーとなった久留米市の市川・後藤の両市議会議員さんと菊議員さんとの4人で食べた「蕎麦とビール」の美味しかった事。
俺には『やっぱり、日本が最高だ!』と感じた瞬間でした。
結びに、帰りのフライト中はあまり眠る事が出来なかったのですが、無事怪我もなく帰って来れた事を喜ぶ【この件に関しましたは、今回の視察に同行頂いた「全国市議会議長会」の篠田さん、「近畿日本ツーリスト」の久保田さん、新宅さんに感謝申し上げる次第です。】とともに『今、こうして自分なりのレポートをまとめるにあたり、多くの団員の皆さんと一緒に貴重な体験をさせて頂いた。』と、あらためて感じており、これからの議員活動において「今回の経験」を元にして市政発展のために活かしたいとの想いです。