
平成26年10月7日(火)〜8日(水)
先ほどにも述べましたが、これまでにも海外に行ったことはありますが、9日間の視察に備える準備も大変でした。
我が家では、基本的には「自分の事は、自分で」という事で準備をしたのでありますが、何せ前泊・機内泊も含め9泊、加えて日本に比べ特に北欧は気温が低い(5〜10度ほど)という事で、スーツケースに「入れたり出したり」で大変でした。
公式訪問時も上着・ネクタイ着用だけだったら、「背広でなくて、ニットのブレザーにしたら?シワが付きにくいよ」とか「コートでなくダウン持って行かれ、真空パックで絞ったら小さくなるよ〜!」等などのアドバイスをもらいながら、何とか納め宅配便にて羽田空港まで運んでもらいました。
ここで、私なりの事前調査事項(と云うほどの事ではありませんが、特に関心のある少子化対策について、たまたま【我が家の購読新聞でなく、本当の偶然で上京中に】読んだ某新聞の特集記事が中心です)について述べると、欧州では現時点において人口が最大のドイツ(約8,300万人)とフランス(約6,400万人で欧州第2位)では少子化対策で明暗が分かれており、今後40年以内にはフランスの人口の方が多くなるのではないかとのことです。
このことは合計特殊出生率【女性が一生に産む子供数の平均】(数字は2012年データによる)において、フランスが2.01、ドイツが1.38ということからも想像が出来るかと思います。
この出生率に関して「母親の就労率(資料では、15歳未満の子が二人いる女性の就労率を比較している)や託児率(3歳未満で保育を受ける子割合)の高い国が出生率も高い」という結果が表れており、フランスでは母親の職場復帰が加速する一方、ドイツでは「乳児は母親が育てるべきだ」との価値観が強く、保育所不足が深刻化しているとのことであります。
世界各国の合計特殊出生率(以下の数字は2012年の合計特殊出生率および189カ国を対象にしたランキング)を見た場合、先進国(ここでは世界銀行による分類での高所得経済国56か国とする)では、アメリカ(1.88,132位)を除いて日本(1.41,174位)と同様に合計特殊出生率の低下がみられ社会問題となっていますが、フランス(2.01,120位)やオーストラリア(1.93,127位)、スウェーデン(1.91,129位)、イギリス(1.90,130位)、オランダ(1.72,147位)などでは1990年代以降顕著な出生率の上昇がみられる一方で、イタリア(1.40,175位)やドイツ(1.38,176位)では依然として出生率が低水準にとどまっており、少子化問題は二極化の方向性を見せているとのことです。
ちなみに富山県は1.42、射水市が1.54(本市は例年ですと県平均と同程度でして、この年だけが比較的高くその要因を只今調査中です)です。
また、現状の人口を維持するためには2.07程度だとされています。
今回の海外行政調査では、イギリス(ケントカウンティ州議会)、スウェーデン(ウプサラ市議会)、オランダ(ハウテン市議会)での公式訪問が予定されておりましたので、自己紹介程度は英語(高校・大学以来の事でして、ちょっと予習をしたのですが・・・?)で、質問はその場の雰囲気(他の皆さんも質問があると思われるので)で内容を短めに。
との想いで前泊していた日航ホテルを後にし、集合時間前の8時半過ぎには羽田空港(国際ターミナル)に到着を致しましたが、何分にもこのターミナルも初めての場所なものですから、預けた(宅配の)荷物を取りに行き手荷物とに分けたりで、あまり余裕のない集合になってしまったと思います。
皆さんがそろっての結団式があり出発までの最終説明を受け、台風(18号)が過ぎて穏やかな天候の中で、イギリス(ロンドン・ヒースロー空港)へ向けての12時間のフライトが始まりました。