
平成26年11月6日(木)
アメリカ軍海兵隊の飛行場で、嘉手納基地と並んで沖縄における拠点基地であり、基地の周りに住宅地が密集していることから「世界一危険な基地」とも言われている「普天間基地」を嘉数高台公園(かかずたかだいこうえん)から眺めてきました。
自民議員会としては、今春「自衛隊支援有志の会」が発足したことを契機に、国防についての研修の一環として「在日米軍の重要性についての認識を深めるため」普天間基地への立ち入り視察を希望したのですが、残念ながら許可を頂けず、基地を一望できる嘉数高台公園での研修となったところです。
嘉数高台公園は、沖縄戦地の激戦地で、今でも日本軍が使用した「トーチカ」があり、戦争について学べる場でもあります。公園の頂上部には世界平和を願う地球儀をイメージした展望台があり、そこからは那覇市や浦添市、遠くは読谷村まで見えるそうでして、普天間基地も一望できる場所で有名です。
この日も、我々以外に多くの修学旅行中の生徒さん達が訪れられており、観光ボランティア?の方からの説明を聞いておられました。
我々は沖縄防衛局の真鍋総務部長さんから「普天間基地」の概要をお聞きし、担当の本田さんから図面などで示して頂き、高台から見える「基地」を比較しながら説明を伺う事が出来ました。
基地内には2,700mの滑走路をはじめ格納庫や整備工場、そして海兵隊員の宿舎などがあり、基地全体の面積が宜野湾市の24%を占めている。
との事でした。
また、旧式となった輸送用ヘリコプターに変わり話題の「オスプレイ」が配置された事により、給油無しでも九州(鹿児島辺りまで)までの飛行(往復)が、空中給油した場合には大阪辺りまでの飛行が可能だとか?
こうしたことなどから、万が一の災害時における救援物資などの移動や離島などにおける救急患者の搬送などでも「オスプレイ」効果を発揮できるのではないか。
との事でした。
私もこの事に関連して一点の質問を致しましたが、輸送用ヘリコプターに変わり「オスプレイ」が配置されたところであるが、この飛行継続可能距離及び輸送能力のアップという事で、沖縄の米軍基地を起点としてとらえた場合の尖閣諸島を含む台湾及び中国本土方面への影響範囲はどこら辺りまでと考えられるのか?
との質問に、単なる飛行可能範囲という事で有れば「尖閣諸島は元より台湾は全土、中国大陸の一部(沿岸部)までが考えられるが、それはあくまで、沖縄を中心に円(飛行能力の)を描いての事でして・・・?」
との事でした。
基地内の駐機場には、話題の「オスプレイ」も並んでおりましたが、離着陸する様子はなく、時折小型のジェット旅客機が着陸するだけでしたが、その進入角度と方向はまさしく我々の居る嘉数高台公園のすぐ横辺りでして、周りの住宅地密集地のすぐ上といった状況からして「世界一危険な基地」とも言われている現状を実感してきました。