
「やんさんま祭り」は富山県の無形民俗文化財に指定されています。
平成25年5月4日(土)
「やんさんま祭り」の主役はなんと言っても「流鏑馬(やぶさめ)」。
「流鏑馬」は鎌倉時代以前の武士の農耕儀礼様式を今に受け継ぐ行事であり、富山県のみならず北陸3県で「流鏑馬」を見られるのはここ下村加茂神社だけだそうです。
加茂神社の参道を疾走する馬上において、約3.6mの大弓から的をめがけて矢を放つ勇壮な人馬の姿に多くの人たちからの拍手が起こっておりました。
また、「流鏑馬」に先立ち、現在の獅子舞の原型とされる獅子頭を持った人を先頭に、ご神体がお移りになった神輿(加茂社の場合は和紙が束ねられたもの)三体が地区別に境内を三周し御旅所まで出向かれる「神幸式」や、氏子が甲冑を着て「田の神」となり牛にまたがり、その「田の神」を土地にとどめるために若者たちが力を合わせて牛を組み伏せる「牛乗式(うにのりしき)」などが行われましたが、「牛乗式」は全国的に見てもここだけに伝わる奇祭といわれているとのことでした。
実は、下村加茂神社の野上宮司と私は小杉高校時代の同級生でして、高校での部活動でも同じ陸上競技部に所属しておりましたので、これまでにも何回か「やんさんま祭り」を見たことはあったのですが、2時からの走馬(そうめ)に始まり、5時過ぎから始まった「流鏑馬」までのいろいろな祭事をすべて見させていただいたのは初めてでして、あらためて富山県の無形民俗文化財に指定されている「やんさんま祭り」の素晴らしさを知った思いがしております。