現在12月定例会が開催されている真っ最中ではありますが…毎回のことで申し訳ございませんが、遅ればせながら報告いたします!
9月定例会 最終日の19日、来年11月に予定される市議会議員選挙での議員数を現行の26から4削減し、22とする議員定数に関する条例の一部改正について採決(議長を除く議員による記名投票で)が行われ、賛成20、反対5で可決されました。
議員定数に関しましては、平成17年の合併当初は定数特例を採用して35人(旧市町村単位をそれぞれの選挙区とする中選挙区制)、平成21年の選挙では9人減(当時の法定数では射水市の場合30人であり、法定数からみれば4人減と云う見方もできました)の26人(射水市全体が一つの選挙区となる大選挙区制)で適用されてきた経過があります。
今回の議員定数をめぐる議論に関しましては、4月に各会派(無所属・一人会派も含めた)の代表9人からなる「議会改革懇談会」において検討され、6月には会派別の協議についての意見集約などがされ、以降、県内各市の動向(議会費や議員報酬の比較や議会改革の状況など)、全国類似人口都市の動向などとを比較検討もされた状況下において、8月には瀧田議長に定数26維持が11人、定数削減(削減による数については18人から24人とばらつきがありましたが)が14人、無回答1人であった旨の答申をされてきた経緯もあり、今回、議員提出議案となったところであります。
私自身、個人的には、これまでにおいても(新年を語る会や後援会総会など)「次回の選挙においては、議員定数を削減すべき」と言ってきた経過がありますし、その数に関しましては、現在の組織状況(統合庁舎ができるまでの分庁舎方式による担当部署配置などの当局側の状況や、委員会構成などを含む議会運営など)を考えた場合、21もしくは22人が妥当であり、私は議員定数に関しては(議会運営を考えた場合)偶数派なので22人とすることが適当なのではないかと言ってきましたので、今回の結果には満足をしております。
そこで、私なりに今回の議員定数に関する想いを述べさせていただきますと、全国類似人口都市(29都市)のデーターを比較したところ、射水市では現在の議員定数26名での比較値として、議員一人当たりの人口が3,606人【以下、【 】内に29市平均を記します、3,822人】であり、面積が4.20k�【14.03k�】となっています。
そこで、今後の議員数および議会のあるべき姿としては、合併前の市町村時代から比べれば議員一人当たりの人口が増えつつあるものの、前回の選挙から大選挙区制にも移行し、比較的コンパクトな地形に平均以下の対象人口での議員数として推移している現状からすれば、議員数がもう少し減っても十分に市民の皆さんからのご意見が議会に反映できる状況なのではないかと考えます。
また、財政面からの見方をすれば一般会計に占める議会費の割合(平成22年度ベースで)は0.72%【0.73%】、議員報酬の割合は0.46%【0.47%】でほぼ平均的な状況となっておりますが、一般会計に占める議員報酬の割合に関しましては、先にも述べましたような射水市の地勢上の状況から考えれば、類似団体の平均値より低くなるような努力が必要であると思います。
一方、議会費の割合に関しましては、今後ますます地方分権が進むと同時にわれわれ議員としての活動範囲(例えば国の省庁や出先機関などに直に要請や陳情をする機会などを含めて)も広くなると考えられることや、今後の議会の将来像として議員提案できるような諸環境整備をしなくてはいけないことなどから平均値程度をひとつの目標として考えてもよいのではないかと思います。
ということで、今回の議員定数の件に関しましては現在の組織状況などをある程度維持しつつも議員数を可能な範囲で少なくし、一般会計に占める議員報酬の割合を下げる努力をするとともに、現実の問題として、現在の委員会審議状況などから考えれば、3常任委員会において7名以上の委員会構成は必要最低限の状況ではないかとの想いから、次回の選挙での議員定数は21人ないしは22人が適当であろうと考えたところであります。
3月定例会の代表質問において「地方自治」と言う事について触れました。
「地方自治」に関しては、日本国憲法 第8章に規定されており『憲法第93条において「地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。」こととし、「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。」』と、条文に記されており、このことから「地方自治の実施主体である地方公共団体について、首長制による統治機構の構築と統治に携わる者の選任を規定することにより、地方自治における民主主義の確保を図っている。」と考えられていると思う。・・・との発言を致しましたが、射水市は市町村合併によって誕生してできた経過があり、議員自身も4年に一度、選挙と言う形で市民の皆さんの信任を得て選ばれ、次回が3回目の選挙をすることになるわけであります。
今なぜ射水市の議員定数を削減するのか?・・・という事に関しましては、今回の反対討論において「市民の多様な意見を吸い上げる議員の役割は大きい・・・」旨の発言もあったかと思いますが、発言の趣旨は十分理解できてでも、それは議員数なのか?議員としての資質向上なのか?
単に答えのできない難しい問題であると同時に、選ばれる側の議員と選ぶ側の市民が、あらためてしっかりと考えなくてはならない課題ともいえるのではないかと思っております。
そういった意味合いも含めて、今回の議員定数削減に賛成した者の一人として、市民の皆さんとの対話を大切にし多様な意見に耳を傾けつつも、射水市の将来展望を自分なりにしっかりと築き、有権者の皆さんからの信任を頂けるような議員として責任ある行動を、信念と勇気をもって実行していかなくてはならないとあらためて感じております。