最終日の24日、記名投票による採決を行い可決されました。
平成23年6月24日(金)
市民の皆さんにとって、6月定例会での最大関心事は議員提出議案「射水市役所位置条例の一部を改正する条例」となったのではないでしょうか?
今定例会最終日であるこの日、提案者17名で提出されたこの議案が、議員全員による記名投票による採択を行った結果、賛成18票、反対8票で賛成が3分の2以上となり可決されました。
皆様もご承知の通り統合庁舎の整備につきましては、3月定例会の市長「提案理由説明」や、射水政志会を代表しての私の質問に対する答弁などでも、今6月定例会において「事務所の位置を変更するための条例案」を提出したい旨のお話をお聞きしておりましたので、先月末(27日)に担当課からこの議案に関する上程見送りの方針を聞いた時には、何かつかみどころのない(気持ちの整理がつかない)不満感を感じてしまったのが私の正直な感想でした。
と云うのも、直近の庁舎整備に関する懇談会(5月13日(金)開催)において、庁舎整備の基本的な考え方として『大島中央公園は都市公園であることから、公園内に庁舎建物を設置せず、また、既存の公園内施設をなるべく残すように検討したことから、大島中央公園東側隣接地グリーンスクエアー内に庁舎を配置する平面プランを検討した。』として、航空写真上に具体的な配置計画(案)を示され、新庁舎の建築面積や北電の送電線、駐車場、埋文調査等など、これまでの懸案事項に対する具体的説明まで議会に対してなされ、特に配置などについては市のホームページ等において掲載し、さっそくと市民の皆さんからのご意見をお聞きしたい旨の説明までされていたからであります。
夏野市長はこのことについて、今定例会(6月定例会)における提案理由説明では、3月定例会以降『庁舎統合後の現庁舎や跡地の利用方法等も含めた庁舎統合の全体像については、市民の皆様との合意が未だ不十分ではないかとの指摘もあったことや個人的には「東日本大震災」の教訓を踏まえ、個々の防災対策の優先順位についても改めて検証することの必要性を強く感じた。』・・・と云うことで条例案を先送りされ、当面は庁舎整備基本構想を策定するなかで、現庁舎およびその跡地の利活用計画や窓口サービス機能維持のための方策、さらには庁舎整備費圧縮に向けての再精査などの作業を進める。・・・とされていますが、市長の云われんとすることもわからないでもないですが、昨年の12月には3月に、この3月には6月に、そして今回の提案をさらに先送りされたことで、これまで夏野市政が誕生してからの1年半余りをかけ、我々が庁舎整備に関しての懇談会や各定例会などにおかる協議・検討をしてきたことが何だったのであろうか、という疑問。そして何よりも市当局と議会との関係がぎくしゃくし疑念に満ちた状況になったことは、まぎれもない事実だったと強く感じております。
そうした状況のなか、夏野市長は代表質問や一般質問などにおける答弁においてこれまで通りに統合庁舎の必要性を認めたうえで、建設場所に関しては市中央部に近い市有地である大島中央公園隣接地で、また、本市における財政状況を考えるならば合併特例事業債を有効に活用し、庁舎整備は遅くとも合併特例期間中には完了することが不可欠との考えをあらためて示されたことを受け、統合庁舎の整備に関する基本的方向性に変わりがないことを確認できたことから、一部議員の皆さんがこれまでの庁舎整備に関する懇談会での協議・進行状況などから判断されて、今回の「射水市役所位置条例の一部を改正する条例」の議員提案に至った経過だったと思います。
私自身も今定例会における夏野市長答弁をお聞きし、これまでの経緯を考え合わせたうえで、市長が検討を必要とされている「庁舎整備基本構想」での協議内容について、その必要性は認めるものの、統合庁舎の位置を先送りにしたままでの検討・進行方法では、当局がこれから始められようとする自治会連合会や各種団体等など市民の皆さんとの意見交換会において、特に「現庁舎や市内重複施設における廃止を含む施設・跡地の活用方法や窓口サービスのあり方、そして、今回の震災で特に関心が高くなったと考えられる防災対策・避難場所等など」について各論反対論は出やすくなっても、市全体の将来計画についての理解を得やすくなる状況になることは少ないのではないかとの思いから、統合庁舎の位置をはっきりさせたうえでこれらの事についてより検討を進め、市民の皆さんによりわかりやすい状況での統合庁舎整備と市勢の将来像を示すべきだとの想いから、提案者にもなり、議案にも賛成した次第であります。
そうしたことから、今後はこのことに関しまして賛成した議員の一人としてはもちろんですが、市議会としてもより一層の責任を持って真摯に取り組んでいかねばならないと強く感じております。