2025-08-21
8月7日の大雨による市の被害状況と対応


△櫛田地内 農地法面が崩れ、下部の用排水をふさぎ、あふれ出た排水が農地に流れている

記録的な猛暑が続いていた8月上旬、6日の夜から8月7日の午前中にかけて線状降水帯の発生によるとみられる大雨となり、人的被害はなかったものの道路冠水や家屋の浸水被害が発生し、櫛田地区の丘陵部では農地法面の一部が崩壊し法面下部の水路を埋塞するなどの被害が発生しました。

市は、7日5時15分に洪水警報中における和田川の水位上昇に伴う避難所開設準備を大門総合会館 以下大門地区5か所に依頼し、以降、小矢部川の水位上昇に伴う避難所開設準備を庄西コミセンに、土砂災害警戒情報発表に伴う避難所開設準備を金山、橋下条、水戸田のコミセンに依頼するなどの対応を致しております。

△当日の和田川の状況


更には、8時20分に和田川における水位が避難判断水位に到達したことから「高齢者等避難」を発令。 以降 小矢部川や土砂災害警戒地区における避難指示を発令し、市全体で8箇所の避難所に最大153人の方を受け入れております。

こうした災害時における応急対応に関しましては、これまでの被災体験や能登半島地震での避難に関する教訓がある程度反映されているものと感じておりますが、地球温暖化の影響なのか雨災害時における降雨量は増加の一途をたどっており、既存設備や施設では(容量オーバーにより)対応できないケースが増えるのではないか?・・・と危惧しております。

加えて今回の大雨では潮位(高潮)の関係もあり、海岸沿いの地区においても浸水被害が発生しており、全市域で何らかの影響があったものと想像できます。
  
現在、大門地区においては「和田川浸水対策基本方針」に基づき3号水門(緑ヶ丘)の改修からの整備を進める予定ではありますが、今回の大雨で3号水門や2号水門(幸町)の市街地側において、仮排水が追い付かず市道が冠水するなどの被害も出ている状況でして、仮設ポンプによる排水はどれだけの降雨量まで対応できるのか?・・・検証しておくことが重要であると感じております。


△二口一班の市道では、排水しきれない水が約30?ほどに達している
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2025-10-21 07:36:12 更新