2025-07-21
議員提出議案第4号「射水市議会議員の定数を定める条例の一部改正について」
議員定数の削減(現行の22人から2人減の20人に)が決まりました!

6月定例会の最終日、議員から「射水市議会議員の定数を定める条例の一部改正について」の議案が2案提出され、先に審議された議員提出議案第4号(定数20人)が賛成多数で可決されました。
 なお、もう一つの議員提出議案第5号(定数19人)は、一時不再議の原則(一度議決した案件と同一案件については、同一会期中に審議しない)により「議決不要」となりました。

 私自身も、議員提出議案第4号の提出者の一人として 「賛成討論」を致しましたが、第5号の議案提出者の方たちは、これまで「議員定数に関しては会派でなく個人対応とする」ことで意見を述べられていた方々であり、6月定例会直前の定数削減について思いのある議員による「意見交換会」の場においても、「今の状況だと削減しない方向に近い」と発言されていたことや議案の提出が締め切り直前であり急だったことなどから、どういう思いで提案されたのかは知る由もありませんでしたが、先の大門地区における「議会報告会」のアンケート結果に加え、削減を唱えられる議員が増えたという事実により、定数削減への追い風が強まったものと考えて賛成討論に臨んだ次第であります。

この議案に関する審議(討論)では、次の4名が発言をしております。(発言などの詳細は、市議会のHPでご確認ください。)
議員提出議案(第4号)射水市議会議員の定数を定める条例の一部改正について     (提案理由説明者  西尾  哲 議員)
    反対討論  寺岡 伸清 議員
    賛成討論  高橋 久和
    反対討論  根木 武良 議員
    賛成討論  呉松 福一 議員
※なお、私なりの(議員定数に関する)想いは、賛成討論の中で述べております。



賛成討論  高橋 久和(一部抜粋した分を記載しています。)
「自民射水の会」の高橋久和でございます。
 私は、議員提出議案第4号 射水市議会議員の定数を定める条例の一部改正について、賛成の立場から討論をいたします。

今、この場に立って賛成討論を述べている私にとりまして誠に残念に感じていることといえば、議員のなり手不足を解消することも含めて協議されてきた議会改革特別委員会の報告書の説明を、地域振興会の役員の皆さんへの説明会以降 一般市民の皆さんを対象に「射水市議会」として報告できなかったことであり、会派としての議会報告会の開催を呼びかけたリーフレットには、こうしたことの経緯と「私たち自民射水の会は定数削減の方針です!」との会派としての意思表示を記載したうえで、新聞折り込みという形で配布させていただいた次第であります。

 さて、この特別委員会の報告書では「議員定数」に関して、現在の議会の在り方である「委員会中心主義」を前提として考え、常任委員会の数と委員会における「討議性」「専門性」「市民性」などを考慮したうえで、21人を議員定数にする。・・・という案と、現行の議員定数が類似団体のほぼ平均値である事に加え、多様な人材が議員になる事を推進するという事で、現行の22人が妥当だ。・・という2案が「主な意見」であった。・・・として、審議過程で述べられたほかの意見も含めて報告をさせて頂き、時間的余裕がある会場では質問なども受けたうえで、アンケート調査に協力を頂きました。

議会報告会に関しては、13会場で開催し参加者総数が446名という結果でしたが、報告会の参加者に報告者の支援者が多かった報告会でのアンケート調査結果等に関しては除き、有権者の公平な意見を聞いた例とすれば、旧大門町地区(射水市の有権者数:74,223人 大門地区の有権者数:10,483人 約14.1%)での集計が参考になるかと思います。

 旧大門町地区においては、地域振興会5か所の内の4つの地域振興会の役員会や総会及び1つの営農組合の総会の5会場にて「議会報告会」が開催でき、女性の方からの調査もできた事が一番の収穫だったと感じております。

その結果(大門地区のアンケート集計)として、参加者172名の内アンケート回答数116 回答率67.4%、議員定数に関しては 現状維持もしくは増やす32名 29.6%、 削減すべき46名  42.6%、 その他意見のみ30名 27.7%という結果であり、その他の意見の中には、女性議員を増やす、人口減少の中での議員定数を考えるべき、 減らせばいいというものではない、 21人は定数削減と言えるのか? 等などの意見がありました。

 議会は、地方公共団体の意思を決定する機能、いわゆる議決権及び執行機関を監視する機能を担うものとされておりますことは、皆さん御承知のとおりであります。議会が監視すべき地方公共団体に関し、地方自治について定められた日本の法律であります地方自治法第2条14項では、地方公共団体はその事務を処理するに当たって、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げられるようにしなければならないと規定をされ、加えて同15項では、地方公共団体は、常にその組織及び運営の合理化に努めるとともに、日頃適正化を図らねばならない旨のことが規定をされております。
 こうしたことに関しましては、有権者、すなわち市民の皆さんの目から見れば、執行機関を監視する役目の議会にも大いに当てはまる部分があるものだと思います。

そうしたことが、アンケート調査による議員定数を削減すべき 42.6%に表れているのではないかと考えます。

現在の状況下における、議会への最も分かりやすい最少の費用とは議員定数であり、最大の効果とは、さらなる議会改革を進めることで開かれた議会を目指し、市民の皆さんと我々議会との信頼関係を強化することであると強く感じております。

 今回、我々が議会報告会を実施したことで、議会の課題であります議員のなり手不足や議員の社会保障及び報酬に関して、関心と理解が少しでも深まり、こうした課題解決のためのきっかけづくりができたのではないか?・・・と考えます。

こうした経過を踏まえ、自民射水の会として今後の議員定数を考える中において、これからも議会の在り方としては「委員会中心主義」を前提として考えることに変わりはなく、委員数に関しては 6〜8名の内(議員力及び議会力の向上を図ることにより)限りなく6名に近づける努力が求められてくるものと考えます。

そうしたうえで、アンケート調査において現定数の22名と現状の21名も相当数あったことは事実であることを認識しつつ、現在欠員1名の21名で議会運営を行っている状況も勘案し、市民の皆さんに実質的に定数を削減していると感じてもらえると判断すべき議員定数は20名であるとの思いに至った次第であります。

 以上の理由から、議員提出議案第4号に賛成するものであります。

 削減数は違いますが、議員定数を削減することに賛成の方が一気に増えた状況により、過半数以上の議員の方が「定数削減」の意思表示をされた状況からして、民意を参考に提案しております本案に関し1人でも多くの議員の方から御賛同が得られることに期待を申し上げまして、私の賛成討論とさせていだだきます。




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2025-10-21 06:20:45 更新