私がピラティスに出逢ったのは、62才の時でした。それまでの私はスポーツジムに通っているので体はそれなりに大丈夫と思っていました。

ところが、若い頃まったく運動をしていなくて、土台のできていない体の衰えは著しく、日常生活でもこんなはずではなかったのにと感じることが多く、肩コリもひどくてマッサージは欠かせませんでした。

そして昨年の夏には、熱中症になって寝込んでしまいました。熱中症は特に子供とか老人など体力のない人がなりやすいとの事、まさか自分がなるとは思いませんでした。

そんな頃ピラティスを始めました。

きっかけは水泳が上達したい、楽に山登りがしたかったのです。

レッスンを受けて10ヶ月、気がつくと体が軽くなっていて、疲れにくくなり、マッサージもまったく行かなくなっていました。

今は、以前に比べて、水泳も随分上達し、気持ちよく体を動かせるようになりました。正しい姿勢を作ることが如何に大切か、実感しています。

これからも自分の体を怠けさせずに、ピラティスで鍛えて、介護のいらない人になろうと思っています。

夏井さんのピラティスを始めてからもうすぐ1年半になります。

ピラティスという言葉自体今ほどなじみがなかった頃です。

ちょうどその頃、20数年前のスキー事故で負った左膝じん帯損傷で後遺症があり、膝への負担を軽くするために、数キロの減量を医師に指示されていました。

トレーニング初日の呼吸法だけで四苦八苦、悪戦苦闘、冷や汗ものの連続でした。 正直に言うと、当初は、エアロビクスのような楽しさもないし、飛んだり跳ねたりの動作もないので「こんな地味な動きでホントに体のためにいいの？」と思ってしまいました。 でも、「3ヵ月後には今と違った体になっているハズ」という夏井さんの言葉を信じてトレーニングに励んだ結果、ホントに劇的に変化しました。 半年後には約10キロ減量できました。

私の場合、肉体的な変化とともに精神的な変化も大きかったと思います。 以前は辛いだけのトレーニングも、今はそれ自体が楽しくなりました。 運動の質、量、食事の内容、そして心のありよう、すべてが変わりました。 それもこれも夏井さんのパーソナルトレーニングのおかげだと思っています。

「20代の頃のような『しなやかで強い身体』を取り戻したいなぁ…」と考えたことはありませんか？

「でも、トレーニングジムに通うような時間はないし、通勤の途中、一駅前で電車を降りて歩くなんて気力もないしなぁ」と嘆いている方、特に熟年の男性にお勧めしたいエクササイズが「ピラティス」です。

「ピラティスって若い女性の間で流行しているダイエットだろう？ そんなんで、筋肉が鍛えられるの？」と思われる男性もおられるでしょう。

私も夏井インストラクターの指導の下、ピラティスを始めた当時は半信半疑、「すこし腹の余分な肉が取れればいいかなぁ」程度の効果しか期待していませんでした。

週１時間の指導を受けながらエクササイズを続けること１ヶ月、ベルトの穴がひとつ内側にずれていたことに驚き、しかも、体のバランスや姿勢が良くなり、筋肉にも柔軟性がでてくるという予想外の効果まで伴っていました。

「年齢と共に筋肉が衰え、柔軟性も…」と言われますが、夏井さんとピラティスに出会ってから、日々に柔軟性や筋肉の張りが蘇り、今では２０代の頃より筋肉の質が良くなったと思えるほどです。 「でも週１時間の指導とトレーニングの時間はなかなか確保できないよなぁ」という方もおられるでしょう。 心配ご無用です。ピラティスは、いつでもどこでもできます。 私の場合、通勤の電車内さえトレーニング場所のひとつになっています。 通勤ラッシュで混雑していても背広を着ていてもエクササイズは可能です。 時間と場所、服装さえも気にしません。

ただ、効果を最大限にするため、少なくとも週に１時間のインストラクターによる個人指導は必須です。

ピラティスを始めた頃、本を読んで理解を深めようと試みたことがありました。 しかし、頭で考えてから試すのとインストラクターの指示の下でやってみるのとでは、筋肉の使い方が全く違うことに気がつきました。 ピラティスは身体の深部の筋肉を鍛えるため、写真やイラストだけで正しい動きによる筋肉の強化を実践するのは難しいと思います。

とはいうものの、夏井さんも実に難解な表現をします。 「仰向けの状態から腹筋をチョッキンと切るように上体を起こして」とか「あばら骨を編みこむようにお腹を絞り込んで」…とか。 「言語明瞭but意味不明and also実行不可能」な指示です。

しかし、何となくわからせるところが夏井さんの指導力の優れたところ。 頭では理解できなくとも、筋肉にキチンと伝わるようにしてくれます。

また、筋肉の柔軟性や強さは人により異なります。異なる筋力や柔軟性を把握して助言してくれるのは個人指導だからできること。 でも結構厳しいですよ。激しい動きこそありませんが、1時間もすれば、結構汗が出てきます。 そして、後は、筋肉に力が入り、すっきりした気分を味わえます。

しかし、筋肉は正直なもので、スタジオではきちんとできていても、すぐに楽をしたがり、キチンとした動きを忘れてしまいがちです。 普段のエクササイズでは、どこか手を抜いた動きになっていることが多いようです。このような間違えた動きを修正するためにも定期的なチェックが必要です。

こうしてエクササイズを続けること1年。 ウェストサイズは6cmも減少し、腹部をはじめ、全体に引き締まった筋肉質の体型に変化しました。 さらに身体の歪みも少なく、姿勢もよくなったと自覚しています。でも、身体が既製服の一番小さいサイズよりも細くなってしまい、ウェストサイズに合ったスラックスを探すのに一苦労しています。

正直に言うと、ピラティスの効果を自覚し始めた頃から「他人には勧めたくない。 自分だけの秘密にしておきたい」と思うことがよくありました。 自分にはピッタリしたエクササイズですが、他の人にはそれほど効果がないのではないかという不安と密かに感じられる優越感をそう簡単に分け与えたくないという気持ちです。

ピラティスは、細くなったウェストにフィットするスラックスを探す楽しみを味わってみたい男性の方、あるいは20代の頃のような『しなやかで強い身体』を取り戻したいと思っている熟年男性の方にこそお勧めしたいエクササイズです。 夏井さんの指導でトライしてみませんか？ そして、1年後に「鏡に映る20代の自分」と出会ってみませんか！

最初のセッションでは、正直、『ピラティスってなんだろう？』でした。

「身体のコアの筋肉を鍛えて、バランスのとれたしなやかな身体を手に入れる。」といわれても、身体のコアの筋肉をそれまで意識したことがなく、呼吸法も骨盤の動きも慣れないものだったし。１回のセッションで劇的な変化を感じられるものでもなかったし。

ただ、そのときはギックリ腰など、常に腰痛に悩まされていて、大好きなスカッシュも満足にできない状態でした。 30歳を過ぎて筋力が落ちたせいだと思い、自己流でトレーニングに取り組むものの、トレーニング翌日は腰痛が悪化し、明らかに逆効果。

そんなとき、ワラにもすがる思いで、夏井さんのセッションの門を叩いたのでした。 よく分からないと思いつつ、夏井さんのプロ根性と人柄に惹かれ、セッションを重ねるうちに、腰痛が激減。同時に、自分の身体のゆがみを感じられるようになりました。 残念ながらまだ、そのゆがみを自分で修正することはできませんが。

小さいときからあまりケアをせずに、スポーツを続けてきた頑固でガチガチな身体には、ピラティスでターゲットとする筋肉を意識するのは大変でした。 厳しさと情熱を持って、根気良くそれを分からてくれた夏井さんはもっと大変だったと思います。 ほんとは、男っぽくて短気なところもあるのではと推測しているのですが、ピラティスのおかげで心もコントロールできるようになっているようです。

今では、正しい身体づくりをしているという確信があります。 日常生活や運動中にも、コアの筋肉、身体のセンターや骨盤の状態を意識するようになり、165cmと小柄ですが、自分の身体に自信を持てるようになりました。 このままセッションを続ければ、ゆがみのないバランスのとれた、しなやかで細マッチョな身体を、きっと手に入れることができると思っています。 幸いなことに夏井さんのセッションは、とても楽しくて元気が出てきますよ。